12ヵ月連続CDリリースを達成 十日町出身歌手・高野千恵さん
昨年8月から12ヵ月連続シングルCDリリースに挑んでいた十日町市出身の歌手・高野千恵さん(オウパス所属)が12枚目のシングル「With」を6日にリリースし、前人未踏の記録を達成した。
高野さんは昨年8月リリースの「SUMMER PARADE」を皮切りに、「Glory Days」「今日は休日」「星空のカナタへ」「RAINBOW」「WINTER CARNIVAL」「あなたに会いたい」「希望のとびら」「4月の風」「NEVER」「幸せの予感」と、月1枚のペースでシングルCDのリリースを積み重 ねてきた。12ヵ月連続シングルCDリリースは業界でも試みた人はいても達成者はいない前人未踏の記録。高野さんの記録は現在、ギネスブックに登録申請中で、来月上旬に登録可否が決まる予定だ。
高野さんは歌手としてだけでなく、12曲全ての作詞も担当。この1年は連日徹夜で制作にあたるハードスケジュールが続いた。「少ないスタッフで一枚一枚自分たちの手で作ってきました。生みの苦しみも味わいました。駆け抜けてきた一年でした」と振り返る。
3月の東日本大震災により流通が滞り、連続リリースの中断が危ぶまれる事態に。発売できる確証がない中、高野さんをはじめスタッフ全員が諦めずに準備を 進め、4月の8枚目のCDリリースに漕ぎつけた。さらに被災地への思いを込めて連続リリース企画とは別に新曲「Together」を制作。各地でチャリ ティーライブを開催し、義援金を集めた。故郷と東北の被災者に向けて、“諦めない気持ち”を歌と行動で表現し続けてきた。
「この一年で一皮剥けた気がします。表現者としての方向性が定まってきました」と手応えを語る高野さん。「ファンの皆さんにもっともっと楽しんでもらえる時間を提供できるよう、頑張ります」と意欲を新たにしている。
(写真:12枚を紹介する高野さん。手にしているのが新曲の「With」)
《本紙7月10日号3面より抜粋編集》