名物ちんころに長蛇の列 十日町の地名由来の節季市が初市
十日町市の冬の風物詩「節季市」の初市が10日、市内諏訪町で開催され、平成10年以来の雪無し晴天の初市で、土曜の休日とも重なり、名物のちんころ市には朝9時の販売前から4カ所の販売所すべてに長蛇の列が出来ていた。
節季市は江戸時代中期に始まり、10日ごとに市が立った事から「十日町」の地名の由来になったと言われる伝統の市。この日は朝からちんころを求める人の行列で道路はいっぱいになり、人気の高さを示していた。米粉を蒸して、犬や干支などを作り、食紅で着色して完成するちんころ。小さな犬の別称で、古来より魔除けとして珍重されてきた。家の中で保存して、細かくひび割れるほど幸せを呼び込むと言われている。
昔の市を思い起こさせるわら細工や竹細工の道具なども販売され、多くのカメラマンの被写体となっていた。同市は15日、20日、25日にも諏訪町で開かれる。
《本紙1月14日号1面より》