多聞天押合い祭典の熱気みなぎる
「サンヨ、サンヨ」の威勢のよい掛け声と共に、多聞天押合い祭典が3日、来迎寺境内で執り行われた。
五穀豊穣、商売繁盛などを願った祭典は小雨模様の天候の中で行われ、午後6時半に小学生低学年の部で幕を開けた。
上級生、中学生と続き、クライマックスは多聞天青年部による押合い。徐々に祭りムードは高まり、異様な雰囲気の中、札を取り合った。
激しい押し合いで札が観客席に飛び込む場面もしばしば見られ、青年部の柔肌は次第に赤く染まっていた。
最後はササラすりが厳かに行われ、幻想的な雰囲気に。押合い祭典が終わると、十日町地域の春の足音もすぐそこまで近づく季節となる。
《本紙3月10日号3面より》