十日町の冬の風物詩「節季市」
十日町市の真冬の風物詩として知られる「節季市」が10日の初市で幕を開けた。この日は時折雪も降る中、諏訪町通りは大勢の人出で賑わった。
江戸時代から続く節季市の代名詞とも言えるチンコロをはじめ、ワラ細工や竹細工、越冬野菜や鉢植えの花、飲食物など様々な露店が立ち並び、通りを埋めた人々はお目当ての露店を熱心に見て回り、新聞各社やNSTなどテレビの取材陣も訪れていた。
愛らしい姿に人気が高いチンコロは小犬を意味し、米の粉を練り蒸して食紅で着色する縁起物として知られ「細かくひび割れるほど縁起がよい」とされている。この日は、精神障害者入所授産施設「エンゼル妻有」と中条ちんころ伝承会の二店が出店。犬や猫、うさぎや干支のイノシシなど可愛いチンコロが飛ぶように売れ、満面の笑みを浮かべた幼子の姿も見られた。節季市は15日、20日、そして終い市の25日まで開かれる。
《本紙1月15日号2面より》