初夏の木漏れ日のなか10年ぶりのコンサート 松之山美人林で
10年ぶりとなるブナの森・美人林コンサートが1日、松之山松口の美人林で開催された。
同所では平成16年まで野外コンサートが毎年開かれ、好評を博していたが、ブナ林を保全するため同年で休止された。今回は、名物行事「真夏の笑い祭典」を主宰してきた地元有志が中心となって実行委員会を組織、森の学校キョロロの協力を得て林内の土壌硬度の計測と回復方法を検討、さらに安全面から枯れ枝を伐採するなどして再開に漕ぎ着けた。
コンサートには、この日のために結成されたN響メンバーらによる美人林弦楽四重奏団、ピアニスト・永野光太郎、男声ユニット・いばらの騎士が出演、ハイドンやショパンの名曲やビートルズのメドレーなどを披露し、訪れた約500人の聴衆を魅了。初夏の日射しが木漏れ日となって降り注ぐ林に、名曲の調べと万雷の拍手が響いた。
今後の開催について実行委は「環境保全のため来年は開催しないが、良いコンサートなので許す範囲で続けていきたい」と話している。
《本紙6月5日号1面より》