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松代蒲生に本州初の泥火山

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 松代地域の蒲生集落付近に活動的な泥火山が見つかり、山口大学の調査チームが調査している。このほど住民を対象に調査についての説明会が現地で開かれ、住民ら約30人が参集した。
 泥火山は地下深部の異常間隙水圧層が原因となって地上に泥やガス、石油を伴う地下水が噴出するもので、活動的なものは国内では北海道の新冠と市内蒲生でしか発見されていない。
 蒲生集落の近辺には地下水やガス、泥が噴出している場所が点在しており、集落では噴出するガスで風呂を沸かすなどの利用もされてきた。また同地域はすり鉢状の地形になっており、これも泥火山の活動により地上が陥没してできたものと考えられている。
 山口大学では同大学院理工学研究科の田中和広教授が中心となって5年前から調査を開始。これまでに集めたデータから地下構造を推定、それを確認するために今秋から現地でボーリング調査を実施してきた。
 田中教授は「ほくほく線の鍋立山トンネル(同地域の地下を通過)が大変な難工事だったことを聞いて現地を訪れ、ここが泥火山だとわかった。地下深部で異常な水圧が発生し、大地の割れ目から泥やガスと一緒に上がってくる。構造はわかったが、なぜ泥火山ができたのか、すり鉢地形との関連などを調べてみたい。また地下施設建設時のトラブルや施設への影響、地滑りへの影響など最終的には防災に繋がればと思っている」と説明した。
(写真左から:住民に調査について説明する田中教授と蒲生の泥火山)
《本紙11月5日号3面記事より抜粋》

十日町新聞
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