高澤選手が新しい城主に 「のっとれ松代城」に381人
十日町市では十日町雪まつりを中心とした各地域の冬のイベントを総称して「ホワイトミュージアム」として実施してきたが、最後のイベントとなった「第20回越後まつだい冬の陣」が10日、11日の両日に開催された。
11日に行われた「のっとれ松代城」は観測史上で最少の積雪の中で、例年の障害物が中止されたものもあり、苛酷なレースは多少楽にはなったが、霙まじりの雪の中で381人がエントリーした。
甲冑に身を固めた田口市長が「冬将軍から松代城を取り返し、新しい城主を迎えて欲しい」と激を飛ばし、参加選手が「エイエイオー」と勝ちどきを上げて一斉にスタートした。約3km、高低差200mの障害物を含む難コースは選手の行く手を阻んでいた。高さ4mの騎馬止めを破るなど、参加選手はトップを争う者、仮装でパフォーマンスを争う者が相乱れて、壮絶な闘いとなり、出陣では354人が居たが、松代城まで攻め上がった者は349人に減っていた。
1位となり新しい松代城城主となったのは、妙高市の高澤康選手(22)。今回は第20回を記念して、「ハワイ遠島」の島流しの刑は5人から7人に増えて、初参加のエフエムとおかまちの高野綾子アナなど7人が当選、松代の「雲海」に一泊する「釜ゆでの刑」、「雪中梅」が贈られる「酒責めの刑」など、ユニークな賞品が贈られた。
(写真:高さ4mの障害物に挑む参加者たち)
《本紙3月15日号1面記事より抜粋》