「携帯電話はNO!」 NPOがペースメーカー装着者のバッジを制作
「携帯電話はNO」—。津南町のNPO法人・地域ケアサポート魚沼(高橋孝男代表理事)では全国でも初めてとなるペースメーカー装着者がすぐに分かるプレートとバッジを制作、このほど販売を開始した。
心疾患者にとって誤作動によって身体に影響を及ぼす携帯電話の普及は日常生活に大きな不安を与えている。このため同NPOでは装着者からの要望を受け、一目で分かる表示マークを作成、このほど特許庁から商標登録の認可を受けた。
デザインは心臓を意味するハートの中に携帯電話を描きこみ、その上に赤の斜線を引き、『NO』を著すことによって「携帯電話はNO」を表している。
医療事務の現場で勤務した経験を持つ高橋代表を中心に職員らが協議、研究を重ね完成に至った。分かりやすい表示マークは利用者や福祉行政からも好評で、来月に新潟市で開催される関東甲信越障害者連合会の総会でも紹介されることになっている。
制作に関わった同NPO傘下のグループホームいなほの渡貫一芳管理者は「ありそうでなかった品物。装着者が不安なく日常生活を送ることが出来ることを願っています。これからも法律や制度のすき間を少しでも埋めて、利用者の声に応えていきたい」と話している。
バッジは900円、プレートは850円で販売しており、問い合わせはNPO法人地域ケアサポート魚沼・グループホームいなほ(電話025-765-4779)へ。
《本紙6月25日号3面より》