昨年上まわる11000人来場 越後妻有クラフトフェア
今年で4年目を迎える「越後妻有クラフトフェア」が17、18の2日間、ニュー・グリーンピア津南の特設会場で開催され、両日で昨年を5割以上も上回る約1万1千人の来場で賑わった。
同フェアは全国から100人を超える作家や職人が参集し、木工や陶芸、ガラスや石工芸、皮革、竹細工、金属、ビース、染織など各工房手作りの逸品を展示販売している。
通常は都市部開催が多く、交通の便が悪い山間地域での開催は全国でも数少ないのが現実だ。しかし同フェアでは、NGP津南のロケーションの良さも加わり年々来場者が増えており、新潟県内でも三条、長岡と並ぶ3大クラフト展として定着してきており、出展者からの人気も高い。
会場となった中央公園の芝生広場には、職人たちが自慢の作品を展示したり製作販売するテントがびっしり立ち並び、その間を来場者が自由に行き来する“職人村”が広がった。また地元枠として工房なかさとやすみれ工房などの福祉販売に加え地域特産品、飲食コーナーも設けられ、広場入口近くの野外ステージでは協賛開催のライブ演奏も行われるなど、ロケーションの良さと共に人気の異空間となった。
出展者の1人、奈良市から夫婦で参加した松永博司氏は「第2回から3回目の出展です。私は木工と額、妻は布作品を作っています。ここは好きなんです。お客さんも凄く温かい人が多く、私達を覚えてくれている。凄く嬉しいことです。ロケーションも良く、スタッフも良い人達なので出展者にとってはやり易い場所です。交流会では地元の人が手作り料理を提供してくれる地元の味も楽しみの一つです」と満面の笑顔で話した。
妻有地域の工芸作家有志らが実行委を立上げ実施している同フェア。実行委員長の高野秋規氏(清津陶房)は「年々来場者数は増えており、今年はマスコミで取上げてくれたお陰で特に多く、初来場者も多かった。県内の本格的クラフトフェアとして認知され定着したと感じる。今後も末長く続けていきたい」と改めて意欲を示していた。
《本紙9月20日号面記事より抜粋編集》