一緒にギネス記録に挑戦を! 「幸せを呼ぶつるし雛」市内でも制作開始
一緒にギネス記録に挑戦しませんか?―。十日町地域地場産業振興センターでは、来春、十日町市に寄贈される予定の世界一のつるし雛「幸せを呼ぶ傘つるし」の制作協力者を市民から募集している。
同つるし雛は、京都市の和装小間物製造卸「京佑」の北野晟会長が市に寄贈を申し出ているもので、現在、NPO法人日本つるし雛協会が制作にあたっている。北野会長は十日町市、津南町、湯沢町に「幸せを呼ぶつるし雛」のシリーズ作品を寄贈する考えで、第一弾として今年9月、津南町に約3千個の人形を飾りつけたつるし雛を寄贈している。
3自治体に寄贈されるつるし雛の中では市に贈られるものが最大で、人形の数は約5千個になる予定。ギネス記録は群馬県榛東村の洋服・雑貨販売「地球屋榛名」にある約3千個のつるし雛で、これを大きく上まわる。
十日町市のつるし雛でメインの人形となるのが、猿の赤ちゃんの人形「さるぼぼ」。“災難がさる”“病がさる”などの意味を込めた古くから伝わる縁起物で、飛騨高山のものが有名だが、市内でも十日町赤倉や水沢、田沢などで伝わっている。
20日には、さるぼぼの制作説明会がクロス10で開かれ、市民約20人が参加。同協会の講師2人から制作のコツなどを習った。さるぼぼは大きいもので高さ13㌢ほど。烏帽子を被ったものや前かけを着けたものなどのデザインがあり、素材には十日町きもののきれ(絹)などを使用。参加者は「慣れてくるとけっこう簡単」「同じ型紙でも出来上がってみると一つひとつ違って、個性があって可愛いね」と話しながら、和気藹々と制作していた。
完成品は来年4月にリニューアルするクロス10で展示する予定。
さるぼぼは来年1月末までに2千個の制作を目標としている。制作協力は人形の綿つめ作業のみでも歓迎。問い合わせは地場産業振興センター(電話025―757―2323)まで。
(写真左から:制作説明会と「さるぼぼ」の完成品)
《本紙11月25日号3面記事より抜粋編集》